【7月28日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記が、同国を訪問中のロシアのセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相に大陸間弾道ミサイル(ICBM)や無人機(UAV)など、同国の最新高性能兵器を披露した。国営メディアが27日、伝えた。

 朝鮮中央通信(KCNA)が「武装装備展示会」の会場でショイグ氏を案内する金氏の写真を公開した他、国営朝鮮中央テレビ(KCTV)もその様子を撮影した映像を公開。会場にはICBM「火星17(Hwasong 17)」や「火星18(Hwasong 18)」も並んでいる。韓国ソウルに拠点を置く北朝鮮関連ニュースサイト「NKニュース(NK News)」によると、これまで未公開の無人機も展示されているという。

 現在、朝鮮戦争(Korean War)の休戦協定締結記念日に合わせ、ロシアと中国の代表団が訪朝している。北朝鮮が外国の要人を迎えるのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)が始まってから初めてとなる。

 歴史的に北朝鮮とロシアは同盟関係にある。現在の北朝鮮にとっては、良好な関係にある数少ない国の一つだ。

 米国は、ロシアによるウクライナ侵攻を金氏が支持しており、ロケット弾やミサイルの供与もあると指摘しているが、北朝鮮はこれを否定している。

 KCTVの放送内容の一部。26日撮影。(c)AFP