【7月24日 AFP】スペインで23日、下院(定数350)総選挙が行われ、中道右派の野党・国民党が136議席を獲得し、第1党となった。ただ過半数には届かず、またペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相率いる中道左派・社会労働党も予想に反して善戦した結果、両党は24日から再選挙の回避に向け協議に入ることとなった。

 アルベルト・ヌニェス・フェイホー(Alberto Nunez Feijoo)党首率いる国民党に極右ボックス(33議席)を加えても169議席と、過半数を下回る。

 社労党も善戦したものの獲得議席は122で、急進左派連合の31議席を取り込んでも153議席にとどまる。

 国民党のフェイホー党首は勝利を宣言し、「最大の票を集めた党の代表として政権の座に就くのが自らの責務だと信じる」と強調。連立交渉に着手する考えを示し、左派に対しては妨害しないよう呼び掛けた。同党としては少数政権の樹立を目指す可能性もあるが、その場合でも社労党の同意を取り付ける必要があり、行方は不透明だ。(c)AFP