【7月18日 AFP】国連(UN)の世界食糧計画(WFP)は17日、資金不足からハイチへの緊急食料支援を大幅に削減すると発表した。これにより、今月中にも約10万人が支援を受けられなくなる。

 WFPによれば、7月に入った時点で、ハイチに対する食糧支援計画で必要な資金の16%しか確保できていない。

 WFPハイチ事務所のジャンマルタン・バウアー(Jean-Martin Bauer)代表は「ハイチの人々は、暴力や治安の悪化、経済的混乱、気候変動の影響を大きく受け、複数の人道危機に直面している。早急に資金を調達できなければ、さらなる致命的な支援の削減の可能性も除外できない」と訴えた。

 WFPは今年上半期、子ども45万人への給食を含め、約150万人に食料や現金を支給している。資金が新たに調達できなければ、子どもの半数近くが夏休み明けに学校で給食を食べられなくなるという。

 WFPの概算では、年末までに1億2100万ドル(約170億円)がハイチ支援に必要とされる。(c)AFP