【7月14日 AFP】イタリアの検察は13日、刑務官10人がチュニジア出身の受刑者を暴行したとして訴追されたと発表した。

 事件は4月3日、北中部レッジョエミリア(Reggio Emilia)市にある刑務所で発生。チュニジア出身とされる40代の男性受刑者の訴えで捜査が開始された。

 地元メディアが報じた検察発表によると、受刑者は床に寝かされた状態で頭から枕カバーをかぶせられ、「顔や体を蹴られたり殴られたりした」とされる。

 この受刑者への暴行、傷害、さらにその後の虚偽報告による隠蔽(いんぺい)で刑務官10人が訴追され、すでに停職処分を受けている。

 受刑者は独房に移された後、房内の流し台を壊し、その破片で自傷行為に及ぼうとしたため医師が介入した。

 関与した刑務官の特定には、監視カメラの映像が役立ったという。(c)AFP