【7月17日 Xinhua News】「世界の屋根の屋根」と称される平均標高4500メートルの中国西蔵自治区ガリ地区。ガル県獅泉河鎮の南にある甲馬児灯山(標高5100メートル)の山頂に、ガリ天文台がある。極めて高い標高と希薄で清浄な大気により、天体観測に適した条件を備える。

 同観測所は現在、北半球で最良の天体観測所の一つとして、量子テレポーテーション実験や原始重力波の検出計画、宇宙ごみ・時間領域天文観測など一連の国際協力や国家プロジェクトを実施。2006年以降、同僚7人と観測や機器の運用・メンテナンスを担当している常駐エンジニアの尤顕竜(ゆう・けんりゅう)さん(36)は、「高地の観測所での仕事には思い入れが必要。私はここで十数年働いてきたが、観測機器や同僚に思い入れがあり、これからも長く頑張っていきたい」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News