【7月10日 AFP】自転車ロードレース、ツール・ド・フランス(2023 Tour de France)は9日、第9ステージ(サンレオナールドノブラ~ピュイドドーム、182.4キロ)が行われ、イスラエル・プレミアテック(Israel-Premier Tech)のマイケル・ウッズ(Michael Woods、カナダ)がピュイドドーム(Puy de Dome)の山頂で見事な勝利を飾った。

 逃げ集団に潜り込むことに成功したウッズは、観客のいない最後の厳しい上り坂に挑むと、チーム・トタルエネルジー(Team TotalEnergies)のピエール・ラトゥール(Pierre Latour、フランス)に28秒差をつけて勝利した。そこから7秒差の3位にはバーレーン・ヴィクトリアス(Bahrain Victorious)のマテイ・モホリッチ(Matej Mohoric、スロベニア)が入った。

 そのはるか後方で行われた総合勢の争いでは、総合優勝2回を誇るUTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)が残り約600メートルでアタックを仕掛けたが、前回王者でここまでトップに立つチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard、デンマーク)も冷静に対応し、わずか8秒差でフィニッシュした。1週目を終えた段階で、ヴィンゲゴーは2位ポガチャルと17秒差でトップを守っている。

 2018年にブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana)を制しているチーム・ジェイコ・アルウラ(Team Jayco AlUla)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)の若手有望株トム・ピッドコック(Tom Pidcock、英国)はヴィンゲゴーから43秒遅れてフィニッシュし、差を広げられた。(c)AFP/Damian MCCALL