【7月7日 AFP】自転車ロードレースのツール・ド・フランス(2023 Tour de France)は6日、第6ステージ(タルブ〜コトレカンバスク、144.9キロメートル)が行われ、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)が区間優勝を果たした。チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)の前回王者ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard、デンマーク)が2位に入り、ポガチャルに25秒差をつけて総合首位に躍り出た。

 今大会最初の山頂フィニッシュで、ポガチャルは残り約2キロからスパートし、ヴィンゲゴーに24秒差をつけてトップでゴールした。

 緑豊かなピレネー(Pyrenees)でポガチャルがチームメートから孤立した中、ユンボ・ビスマはワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)がヴィンゲゴーの先導役を務めるかと思われた。しかし、残り4キロメートルでファン・アールトは集団から遅れ、平均勾配10パーセントの区間ではあわや転倒の場面もあった。

 ツールマレー峠(Col du Tourmalet)では、ヴィンゲゴーとポガチャルが飛び出して後続を置き去りにしたが、ポガチャルが観客に囲まれた狭い道を抜け出し、必死に食らいつこうとするヴィンゲゴーを突き放して勝利を収めた。

 前日まで総合首位に立っていたボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のジェイ・ヒンドリー(Jai Hindley、オーストラリア)は、同3位に後退した。(c)AFP/Damian MCCALL