【7月7日 AFP】今年の米プロバスケットボール(NBA)ドラフトでサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)から全体1位指名を受けたビクター・ウェンバンヤマ(Victor Wembanyama)の警備員と、米歌手ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)さんとの間に暴行事件があったとして、ラスベガス(Las Vegas)の警察が6日、捜査を行ったことを明らかにした。

 フランス出身のウェンバンヤマは、7日に予定されているサマーリーグ初戦のシャーロット・ホーネッツ(Charlotte Hornets)戦を控える中、レストランに向かう途中でファンやスピアーズさんに目撃された。

 メディアは、スピアーズさんがその際にウェンバンヤマの警備員に突き飛ばされたと報じ、夫のサム・アスガリ(Sam Asghari)さんは、その行為は「乱暴」であり「手に負えない」ものだったと話している。

 一方、ウェンバンヤマは練習後、スピアーズさんの騒動は夕食を終えた数時間後に聞いたと話し、「自分に呼び掛けてきた人がいたけれど、人が群がるので、事前に警備員と話して立ち止まらないようにしていたんだ」と報道陣に明かした。

「その人物は『サー、サー』と呼び掛けてきて、後ろからつかんできた。そのまま歩いて行ったから、何が起きていたのか見ていなかった」

 これに対し、スピアーズさんは自身のインスタグラム(Instagram)アカウントで、ただあいさつをしたかっただけだとつづり、ウェンバンヤマの主張に疑問を投げ掛けた。

「彼の注意を引こうとして肩をたたいた。彼は『私が後ろからつかんだ』と主張しているけれど、私はただ彼の肩をたたいただけ。すると彼の警備員が群衆の前で、振り向きもせずに私の顔を後ろ手で殴った。危うく倒れてメガネが顔から落ちそうになった」

 ラスベガスの警察はこの事件に関する捜査を行ったものの、具体的な措置は取っていない。 (c)AFP