【7月5日 AFP】自転車ロードレースのツール・ド・フランス(2023 Tour de France)は4日、第4ステージ(ダクス~ノガロ、181.8キロ)が行われ、アルペシン・ドゥクーニンク(Alpecin–Deceuninck)のジャスパー・フィリプセン(Jasper Philipsen、ベルギー)が2日連続の区間優勝を果たした。ゴール直前では高速でのクラッシュが相次ぎ、話題をさらった。

 時速67キロでスプリント勝負を制したフィリプセンはステージ後、「あのようなフィニッシュは今まで経験がない。タイトなカーブで、自分は落車しなくてよかった」と安堵(あんど)した。

 ノガロ・サーキット (Circuit de Nogaro)でのフィニッシュでは、フィリプセンの隣にいたスダール・クイックステップ(Soudal Quick-Step)のファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen、オランダ)も落車した。フィリプセンは「誰かを落車させることは狙っていない」と話し、「彼は狭すぎるスペースに入ろうとしたのだと思う」と振り返った。

 大会ドクターによれば、ゴール前の落車で2選手が鎖骨を折るけがをした。

 総合順位では、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のアダム・イェーツ(Adam Yates、英国)が首位を維持した。イェーツのチームメートのタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)が6秒差の2位、チーム・ジェイコ・アルウラ(Team Jayco AlUla)に所属するイェーツの双子の兄サイモン(Simon Yates、英国)が同タイム差の3位につけている。(c)AFP/Damian MCCALL