【6月28日 AFP】国連(UN)ウクライナ人権監視団は27日、ロシアが昨年2月にウクライナ侵攻を開始して以来、民間人864人を恣意(しい)的に拘束し、うち77人を裁判なしで即決処刑したと明らかにした。

 864人の内訳は男性763人、女性94人、少年7人。大多数が「強制失踪」の状態に置かれていたとしている。

 同監視団のマチルダ・ボグナー(Matilda Bogner)団長はウクライナ西部ウジホロド(Uzhhorod)からオンラインでスイス・ジュネーブでの記者会見に臨み、即決処刑について「戦争犯罪だ。国際人権法の重大な違反でもある」と非難した。 

 同氏は処刑された人数について、確認できたよりも「多いのは明らか」だと指摘。ただし「膨大な数」ではないとの見方も示した。(c)AFP