【6月27日 AFP】ドイツのボリス・ピストリウス(Boris Pistorius)国防相は26日、訪問先のリトアニアで、4000人規模のドイツ軍を同国に常駐させる用意があると明らかにした。バルト3国が北大西洋条約機構(NATO)に要請した東部防衛能力の強化に応じる形だ。

 ピストリウス氏はリトアニアの首都ビリニュスで、ドイツには大部隊常駐の用意があると発言。インフラの整備や、NATOの計画との整合性が前提条件となると続けた。

 ドイツは現在、リトアニアに800人の兵力を常駐させており、ロシアによるウクライナ侵攻後はさらに650人を一時駐留させた。

 リトアニアのギタナス・ナウセーダ(Gitanas Nauseda)大統領は25日、ロシアで先週末に起きた民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏の反乱後、ベラルーシが同氏を受け入れる場合、NATOは東部防衛を強化する必要があると呼び掛けた。

 ナウセーダ氏はワグネルのモスクワ進軍停止を受けて行われた国家安全保障会議の後、この発言を行った。リトアニアはロシア、ベラルーシの両国と隣接している。(c)AFP