【6月27日 AFP】ロシア民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は26日、インターネット上に音声メッセージを公開し、先週末の反乱について、同社の傭兵(ようへい)部隊の解体を防ぐとともに、ロシア軍指導部の失態を暴くことが目的であり、政権転覆の意図はなかったと述べた。ワグネルが首都モスクワへの進軍を停止して以来、同氏がコメントを出したのは初めて。

 プリゴジン氏は、「われわれは抗議の意を示したかったのであり、国家権力を転覆させたかったわけではない」と説明。一方で、モスクワへ向けての進軍が容易にできたことで「安全保障上の深刻な問題」が浮き彫りになったと指摘した。

 自身の居場所は明らかにしなかったが、反乱の停止を仲介したベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が、ワグネルの活動継続を可能にする方法を提示してくれたと語った。(c)AFP