【6月26日 AFP】アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は25日、ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の反乱を受け、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)政権内の「亀裂」が露呈したとの認識を示した。米政府として、ワグネルの反乱について初めて公式見解を表明した。

 ブリンケン氏は米CBSテレビの番組で、今回の事態について「プーチン氏の権威に真っ向から異議を唱える」ものであり、ロシアにおける「深刻な亀裂」を露呈したと述べた。

 また、ABCテレビの番組では、プーチン氏の盟友だったワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏が首都モスクワへの進軍を目指したことは、ロシアにとってウクライナ侵攻が「失敗」であり、絶対的な権力を握っているように見えたプーチン氏の権威に「内部から挑戦を突き付けられている」ことを示していると指摘。

 一方、今回の反乱を受けてロシアが「動転」している状況は、反転攻勢を続けるウクライナを利することになるかもしれないとしながらも、ロシア情勢の今後の具体的な展開については予測できないとした。(c)AFP