【6月21日 AFP】中米ホンジュラスの女子刑務所で20日、対立するギャングのメンバー同士が衝突した際に火災が発生し、少なくとも41人が死亡した。

 事件が発生したのは、首都テグシガルパの北約25キロの地点にあるタマラ(Tamara)のCEFAS刑務所。警察によると、死亡したのが全員受刑者なのかは今のところ分かっていない。他に5人の女性が負傷し、病院に搬送された。

 受刑者の親族の代理人は、受刑者の一部が敵対するグループの監房に火をつけたと主張した。同刑務所には約900人が収容されていたという。

 検察の報道官はAFPに対し、犠牲者の大半の死因は火災によるもので、一部の遺体には弾痕が確認されたと述べた。いずれのグループが攻撃を仕掛けたかは捜査中だという。

 シオマラ・カストロ(Xiomara Castro)大統領はツイッター(Twitter)で「衝撃を受けた」とするとともに、遺族に哀悼の意を表した。非常事態を宣言し、警備責任者の責任を追及するとしている。「抜本対策を講じる」とも語った。(c)AFP