【6月14日 AFP】国連(UN)の世界食糧計画(WFP)は13日、資金不足のため、シリアへの支援を半減すると明らかにした。

 WFPは、前例のない資金不足に陥ったため、現在550万人が同機関から基本的な食糧支援を受けているが、うち250万人分の支援を削減しなければならないと説明した。

 あらゆる手を尽くした上での決定だとし、支援がなければ1週間も生き延びられない300万人に対して「極めて限られた」資源を優先的に届けるとしている。 550万人に支援を続けた場合、支援用の食糧が「10月までに底を突く」という。

 12年に及ぶシリア内戦ではこれまでに50万人以上が死亡、数百万人以上が避難を余儀なくされた。同国は新型コロナウイルスの影響から立ち直りつつある中、今年2月の大地震でさらに打撃を受けた。

 WFPによると、地震発生前にすでに1210万人が飢えに苦しんでいた。(c)AFP