【6月12日 AFP】南米ペルーで、今年1~4月に届け出があった少女・女性の行方不明者が3406人に上ったことが、10日公表の人権オンブズマンの報告書で明らかになった。

 報告書によると、3406人中1902人が発見されたが、残り1504人については今も行方が分かっていない。

 人権オンブズマンのイサベル・オルティス(Isabel Ortiz)氏は、女性たちは主に誘拐されたり拉致されたりしており、失踪が常態化している状況は「差し迫った危機」だと指摘。政府は予防措置を講じておらず、優先的に対応していないと批判した。

 ペルーでは昨年、女性の行方不明者の届け出件数は5380件以上に上り、少女が多数を占めた。

 しかし警察や検察は家出など自発的な失踪とみなし、大半の場合は捜査に非協力的だとフェミニスト団体は指摘している。(c)AFP