【6月11日 AFP】昨年ロシアで一時収監されていた米女子プロバスケットボール(WNBA)のスター、ブリトニー・グライナー(Brittney Griner)とフェニックス・マーキュリー(Phoenix Mercury)のチームメートが10日、テキサス州ダラスの空港で男に挑発的な言葉を浴びせられた。

 SNSに投稿された動画では、男がダラス・フォートワース国際空港(Dallas-Fort Worth International Airport)ですれ違ったグライナーとチームメートに対して叫んでいる。グライナーは通常、警備を固めてチャーター機で移動することを認められているが、この日は普通便を使わなくてはならないチームメートと一緒だった。

 WNBAは「今回の件が、SNSで活動する人物が仕組んだものであることをわれわれは把握している」と話し、「男の行動は不適切かつ残念だった」とコメントした。

「ブリトニー・グライナーとWNBA全選手の安全は、われわれの最優先事項だ。シーズン前にはフェニックス・マーキュリーやグライナーのチームと協力し合い、試合に向けたチャーター機の使用や警備を常時つけることなど、移動中の安全を確保している。今後も一貫して、最高水準の選手の安全を維持することに全力を注いでいく」

 グライナーは2022年2月、モスクワの空港で大麻オイル入りの吸引カートリッジを持っていたとして逮捕され、昨季は全休した。同8月には懲役9年の判決を言い渡されたが、昨年末に囚人交換で釈放され、先月始まった2023年シーズンからチームに復帰していた。この日は11日の試合に向けてインディアナポリス(Indianapolis)へ向かうところだった。(c)AFP