【4月28日 AFP】大麻オイルを所持していたとしてロシアで一時収監された米女子プロバスケットボール(WNBA)のスター、ブリトニー・グライナー(Brittney Griner)選手(32)が27日、昨年12月に囚人交換で釈放されてから初めて記者会見に臨み、海外では二度とプレーしないと明言した。

 米代表として五輪で2個の金メダルを獲得しているグライナー選手は、ロシアのウクライナ侵攻で緊張が高まっていた昨年2月、モスクワの空港で違法薬物密輸の疑いで逮捕された。

 当時はWNBAのオフシーズンで、ロシアのプロチームと契約していた。WNBAでは給料を補うためにオフシーズンは海外でプレーする選手が多く、グライナー選手もその一人だった。

 アリゾナ州フェニックス(Phoenix)で会見したグライナー選手は、金銭的な理由でオフに海外でプレーすることについては理解を示しつつ、収監を経験して、今後は「五輪で母国を代表する場合を除き、自分は二度と海外でプレーするつもりはないと言える。米国を離れるのは、五輪代表に入ったときだけになるだろう」と述べた。

 現在はWNBAのフェニックス・マーキュリー(Phoenix Mercury)でキャリア再開へ向けて準備を進めているグライナー選手。世界中で不当に拘束されている人々のために闘い続けていく決意も示した。(c)AFP