【5月18日 AFP】英国の過去2度の戴冠式で貴族が着用したティアラが17日、スイス・ジュネーブで開催された競売大手クリスティーズ(Christie's)のオークションで、94万5000スイス・フラン(約1億4400万円)で落札された。

 ティアラは1931年、第9代ベスバラ伯爵(Earl of Bessborough)ビアー・ポンソンビー(Vere Ponsonby)がカナダ総督に就任したことを記念して、パリの宝石商ショーメ(Chaumet)に依頼し、夫人のために製作させたもの。プラチナ製のアールデコ調のデザインで、「ベスバラ・ダイヤモンド・ティアラ(Bessborough Diamond Tiara)」と呼ばれる。

 先日、戴冠式が行われたチャールズ国王(King Charles III)の祖父ジョージ6世(King George VI)の戴冠式(1937年)と、母エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の戴冠式(1953年)で着用された。(c)AFP/Robin MILLARD