【5月15日 AFP】フランスは15日、ウクライナに対し、今後数週間以内に軽戦車と装輪装甲車「AMX10RC」など軍用車両数十台を追加供与すると発表した。それら装備の運用訓練も提供する。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は、この日パリを訪れたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と共同声明を発表し、「ロシアの攻撃から自国民を守るためのウクライナの防空能力への支援」にも注力すると表明した。

 共同声明はまた、「ウクライナとフランスは、ロシアが違法な侵略戦争を継続できないようにするため、追加制裁を通じて一致して圧力を強める必要があるとの点で合意した」とし、対ロシア制裁の強化を各国に呼び掛けた。

 ゼレンスキー氏はこの日、訪仏に先立ちドイツを訪問。オラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相、フランクワルター・シュタインマイヤー(Frank-Walter Steinmeier)大統領と個別に会談した。

 独政府がウクライナに対し過去最大となる27億ユーロ(約4000億円)規模の追加兵器支援を発表したのを受け、ゼレンスキー氏は「強力な支援だ」と謝意を表明した。 

 ロシアの侵攻開始以来、ゼレンスキーがドイツを訪問するのは初めて。訪仏は2度目。(c)AFP