【5月6日 AFP】世界保健機関(WHO)は5日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」宣言を解除すると発表した。

 WHOは2020年1月30日、最高レベルの警告であるPHEICを宣言。だがWHOの緊急委員会は、宣言を継続するメリットがなくなったとの結論に達し、「COVID-19のパンデミック(世界的な大流行)の長期的管理に移行する時がきた」と勧告した。

 ただし、テドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は記者会見で、新型ウイルスの危険はまだ去っていないとし、各国に対策の継続を呼び掛けた。世界でこれまでに確認された新型ウイルスによる死者数は700万人近くに上っているが、テドロス氏によると、実数はその約3倍の「少なくとも2000万人」と推定される。(c)AFP