【5月2日 AFP】フィギュアスケートの男子シングルでアジア勢初の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships)制覇を成し遂げた高橋大輔(Daisuke Takahashi)が1日、アイスダンスでカップルを組む村元哉中(Kana Muramoto)とともに現役を引退すると表明した。

「かなだい」のニックネームを持つ同カップルは、公式インスタグラム(Instagram)に投稿した動画で競技から退くと語り、進退について発表するタイミングを模索していたことを明らかにした。

 現在37歳の高橋は五輪に3度出場し、2010年バンクーバー冬季五輪では日本男子シングル初の五輪メダルとなる銅メダルを獲得した。そのわずか1か月後には、イタリア・トリノ(Turin)で開催された世界選手権でパトリック・チャン(Patrick Chan、カナダ)を2位、ブライアン・ジュベール(Brian Joubert、フランス)を3位に抑えて優勝。世界フィギュアでは2個の銀メダルも手にした。

 2014年には競技生活から離れたが、その4年後には現役に復帰し、2020年からは村元とパートナーを組んでアイスダンスに転向。日本代表として、今年3月の世界選手権と先月の世界国別対抗戦(ISU World Team Trophy in Figure Skating 2023)に出場を果たした。

 30歳の村元は、クリス・リード(Chris Reed)とのカップルで2018年に平昌冬季五輪に出場し、15位の成績を記録した。(c)AFP