【4月28日 AFP】エジプトの観光・考古省は26日、紅海(Red Sea)に面する古代の港湾都市ベレニケ(Berenice)で釈迦(しゃか)像が見つかったと発表した。インドとローマ帝国時代のエジプトの交易活動を知る手掛かりになるとみられている。

 像はローマ帝国時代のもので、ポーランドと米国のチームが「ベレニケの古代神殿の発掘調査中に見つけた」という。

 エジプト考古最高評議会(Egyptian Supreme Council of Antiquities)のムスタファ・ワジリ(Mostafa al-Waziri)事務局長は、今回の発見について「ローマ帝国時代のエジプトとインドが交易していたことを示す重要な印だ」と述べた。

 見つかった釈迦像は高さ71センチ。右脚を含む右半身が欠けている。頭には後光が差し、脇にはハスの花が彫られている。

 ワジリ氏によると、ベレニケはローマ帝国時代のエジプトでは最大級の港で、インドから香辛料や半貴石、織物、象牙を積んだ船が頻繁に訪れていた。(c)AFP