【4月22日 AFP】スイスで今週競売に掛けられ550万スイス・フラン(約8億2500万円)で落札されたティラノサウルス・レックス(T・レックス、Tyrannosaurus rex)の骨格標本が、公開展示されることになった。競売会社「コラー(Koller)」が21日、明らかにした。

「トリニティ(Trinity)」と呼ばれるこの骨格標本は、推定6500万~6700万年に生息していたT・レックス3頭の骨を合体させたもの。

 当初は落札者が欧州の民間収集家としか公表されず、研究者や市民が目にする機会のない所で保管されるのではないかとの懸念が広がっていた。

 だが、コラーは21日、落札者が非営利の「フィーバス芸術財団(Phoebus Foundation)」だと公表。同財団はベルギー・アントワープ(Antwerp)の文化センターでトリニティを公開展示する意向だという。(c)AFP