【4月22日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)は21日、独南西部ラムシュタイン(Ramstein)米空軍基地で開かれたウクライナ支援に関する関係国会合で、ウクライナが待望されている反転攻勢で失地回復できると確信していると表明した。出席した約50か国は、ウクライナへの揺るぎない支援を約束した。

 NATOのイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は「ウクライナが必要とするさまざまな戦力やシステム、物資について」議論したと説明。「ウクライナが今度こそ、さらに多くの領土を解放できると確信している」と述べた。

 会合を主催したロイド・オースティン(Lloyd Austin)米国防長官も、ウクライナを支援する同盟国の取り組みにより「ウクライナ軍は戦果を上げ続けることができる」との見方を示した。

 ロシアはこの会合に反発。外務省は、ウクライナの同盟国の行動は「ウクライナ紛争への直接的な関与と、軍事作戦計画への参加を認めるものだ」と非難した。

 ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官も、NATOは「ウクライナを自陣営に取り込もうとしている」と糾弾し、ロシアが自国の安全保障を確保するために「この作戦(ウクライナ侵攻)を開始」したのは正しかったとの考えを示した。(c)AFP