【4月6日 AFP】バルト3国ラトビアの議会は5日、来年から徴兵制を再開する法案を可決した。隣国ロシアがウクライナに侵攻したことで、地域安全保障環境が悪化していることに応じた措置。

 イナーラ・ムールニエツェ(Inara Murniece)国防相は採決に先立ち、「新たな地政学的脅威に対する答えだ」と議員らに説明した。

 18~27歳の男性が対象だが、さまざまな代替役務も用意されている。法律として成立するには大統領の承認が必要。

 ラトビアは、北大西洋条約機構(NATO)加盟後の2007年に徴兵制を廃止していた。現在の軍は、職業軍人と週末のみ歩兵として勤務する志願兵で構成されている。

 ラトビアはロシアやベラルーシと国境を接し、人口は200万人未満。現役兵と志願兵を合わせた総兵力は7500人。NATO軍の兵士1500人が駐留している。(c)AFP