【3月23日 AFP】カナダ統計局(Statistics Canada)は22日、移民と非永住者の急増により、同国の2022年の人口増加幅が過去最大を記録したと発表した。この傾向が続けば、26年後には人口が倍増するという。

 今年1月1日時点の総人口は、前年比105万110人増の3956万6248人だった。増加幅は、第2次世界大戦(World War II)後のベビーブーム期の1957年以来の大きさとなった。

 増加数の95.9%を移民の流入などによる社会増が占めた。

 カナダは2022年、過去最多となる43万7180人の移民を受け入れ、就労や就学の許可を受けた非永住者も60万7782人増加した。いずれも過去最多となる。ロシアのウクライナ侵攻を受け、多数の避難民を受け入れたのも非永住者増加の一因だという。

 カナダは現在、高齢化と高失業化に直面しており、リベラル派のジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)政権は労働力不足に対応するため、移民の受け入れを積極的に進めている。

 2022年の人口増加率は2.7%で、主要7か国(G7)で最大だった。(c)AFP