【3月21日 AFP】ケニアで20日、野党党首の呼び掛けで大規模な反政府デモが行われた。デモ隊は警察と衝突し、警察が撃った弾に当たり学生1人が死亡した。

 首都ナイロビや西部マセノ(Maseno)で、機動隊がデモ隊に対して催涙ガスや放水砲を使った。一部のデモ参加者は逮捕され、その中には複数の野党幹部も含まれている。

 大規模デモの発生は、大統領選でウィリアム・ルト(William Ruto)氏が勝利を収めた6か月前以来となった。

 デモは野党オレンジ民主運動(ODM)のライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首(78)が呼び掛けた。オディンガ氏は、生活費高騰など政府の経済政策の失敗を批判しているほか、大統領選で不正があったと主張している。

 野党支持派が優勢なマセノでは、投石したデモ参加者と警察の間で「小競り合い」状態となり、実弾が使われたという。弾は学生の首に当たり、病院に搬送されたものの死亡が確認された。(c)AFP/Hillary ORINDE