【3月11日 AFP】22-23アルペンスキーW杯は10日、スウェーデン・オーレ(Are)で女子大回転第9戦が行われ、ミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)がW杯通算86勝目を挙げ、男子の伝説的選手であるインゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark、スウェーデン)が持つ歴代最多勝利記録に並んだ。

 シフリンは2本合計1分54秒64で優勝。フェデリカ・ブリニョネ(Federica Brignone、イタリア)が0秒64差で2位、サラ・ヘクトル(Sara Hector、スウェーデン)が0秒92差で3位に入った。 

 前週に通算5度目の総合優勝を決め、この日の勝利で今季12勝目をマークする圧倒的な強さを見せているシフリンは、ステンマルクの地元で快挙を成し遂げた後、「彼(ステンマルク)のレガシーは、スキー競技そのもの」だと敬意を表した。

 一方、34年間記録を保持してきたステンマルク氏も今週AFPの取材で、シフリンの活躍は今後何年も続くと話していた。この日は「彼女は自分よりもすごい」と称賛し、「全てを持っている。身体的な強さ、優れた技術、賢い頭脳。その全てを兼ね備えているから、彼女は優れているのだと思う」と語った。(c)AFP