【8月26日 AFP】イランのサッカー国内リーグで25日、女性のスタジアム観戦が1979年のイラン革命以降初めて認められた。首都テヘランの日刊紙ハムシャハリ(Hamshahri)は「歴史的」な動きだと報じている。

 イランでは女性のサッカー観戦が40年以上にわたって原則禁止されていたが、この日行われたエステグラル・テヘランFC(Esteghlal Tehran FC)対メス・ケルマンFC(Mes Kerman FC)の一戦では、女性のスタジアム入場が許可された。

 国際試合では、1月に行われたW杯カタール大会(2022 World Cup)アジア最終予選のイラク戦でも、女性のスタジアム観戦が約2年ぶりに認められていた。

 イランでは2019年9月に女性サッカーファンのサハル・ホダヤリ(Sahar Khodayari)さんが自殺した事件が起きて以降、女性のスタジアム観戦を認めるよう求める声が高まっていた。

 エステグラルのファンだったホダヤリさんは、男装してスタジアムへ入場しようとして逮捕された後、首都テヘランの裁判所前で焼身自殺を図り死亡した。

 この事件を受けてネット上では抗議の声が殺到し、国際サッカー連盟(FIFA)にはイランの国際大会からの除外、ファンには観戦のボイコットが呼び掛けられた。(c)AFP