女性のサッカー観戦が再び認められず、イラン
発信地:テヘラン/イラン
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【3月31日 AFP】イランで再び女性がサッカー観戦のためのスタジアム入場を認められず、代表戦のチケットを持っていた多くのファンが締め出されたと、30日に同国メディアが報じた。
W杯カタール大会(2022 World Cup)アジア最終予選のレバノン戦は、北東部マシャド(Mashhad)にあるイマームレザー・スタジアム(Imam Reza Stadium)で29日に行われ、試合はイランが2-0で勝利した。
イラン学生通信(ISNA)によれば、「イラン対レバノン戦のチケットを購入していた約2000人のイラン人女性はイマームレザー・スタジアムの周りにいたが、中には入れなかった」という。
女性の締め出しについては、代表チームのキャプテンを務めるアリレザ・ジャハンバフシュ(Alireza Jahanbakhsh)も批判に加わり、国営イラン放送(IRIB)を通じて「女性がスタジアムに来ていても何も起こらなかったと思うし、そうなればわれわれの文化の促進にもつながる」と述べた。
こうした論争を受け、イランのエブラヒム・ライシ(Ebrahim Raisi)大統領は30日、内務省に対してこの件を調査するよう指示した。
ムハンマド・ジャファル・モンタゼリ(Mohammad Jafar Montazeri)検事総長は、ラジオで「女性へのチケット販売が認められる状況であれば、適切な場所が彼女たちに確保されなければならなかった」とコメント。
さらに、今回の件は「容認できず、運営のずさんさを示すもの」だと続けた。(c)AFP