【8月5日 AFP】ソファでくつろぎながら3500個以上のキャンディーを味見して年収10万カナダ・ドル(約1040万円)を得られるというのは、甘い話に聞こえるのではないだろうか。

 キャンディーのオンライン販売を手掛けるカナダ企業キャンディー・ファンハウス(Candy Funhouse)は現在、商品開発の試食チームを率いる「最高キャンディー責任者(Chief Candy Officer、CCO)」を募集している。

 同社の広報担当者はAFPに対し「当社は昨年初め、キャンディー専門家を募集した。現在は3人が在籍している」として、今度はそうした専門家を率いるCCOを募集していると説明した。

 CCOの職務は、新商品の承認からスタッフミーティングの開催、試食責任者としての仕事、「楽しいことすべて」と多岐にわたる。

 北米在住で5歳以上ならば誰でも応募可能となっている。ビジネス向け交流サイト(SNS)リンクトイン(LinkedIn)に掲載された募集要項によると、「味覚が優れていること」「間違いなく甘党であること」なども条件とされている。

 キャンディー・ファンハウスによると、2週間で10万人以上から応募があった。

 CCO募集の知らせを受け、SNSでは大人から子どもまで大いに盛り上がっている。マシュー・クルックスさんは「娘がキャンディー・ファンハウスに応募した。まだほんの8歳だが、優れた履歴書の重要性と勤勉さについて学ぶ手助けをしてくれてありがとう」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 採用された人は、「味覚を鍛えるトレーニング」を受けることになる。もちろん、福利厚生には歯科医療保険も含まれている。(c)AFP