【7月27日 AFP】欧州航空機大手エアバス(Airbus)は26日、軍用輸送機A400Mを消防飛行機に転用し、試験飛行に成功したと発表した。欧州では今夏、熱波による森林火災が増加している。

 エアバスによると、スペインで試験飛行が行われ、脱着可能な消防装置の作動確認に成功した。10秒以内に水20トンを投下する試験が実施されたという。

 水は貨物室に設置されるタンクに蓄えられ、航空機自体の仕様変更は必要ない。エアバスは、低空飛行能力と低速飛行時の操縦性の高さにより、地上50メートルの高さを飛行時に、標的に対して正確に水を投下することができるとしている。

 エアバス社幹部は「ますます増加する森林火災の脅威との闘いにおいて、A400Mが重要な役割を果たせることを強く確信している」と述べた。

 映像はエアバスが26日撮影・提供。(c)AFP