【8月5日 AFP】インドネシアで4日、新型コロナウイルスによる死者数が10万人を超えた。

 東南アジア最大の経済国であるインドネシアは、感染力の強い変異株「デルタ株」の感染拡大を抑えられずにいる。デルタ株は6月に国内で初確認された後、現在までに数十州に広がった。

 国内では医療機関がひっ迫し、多数の人が入院治療や医療用酸素の供給を受けられずに自宅で死亡。確認された感染者は350万人を超えているが、実際の感染者数は公式統計を上回るとみられている。

 新型コロナウイルス作業部会のシティ・ナディア・タルミジ(Siti Nadia Tarmizi)報道官は、死者が出ている主な原因として「重症度の認識と患者照会の遅れ」を指摘した。

 インドネシア当局は4日、新たに1747人の死亡を発表。合計死者数は10万636人となった。一般市民が報告した新型ウイルス関連データをまとめるNGO「ラポルCOVID-19(LaporCovid-19)」によると、6月初めから7月24日までの間に2600人以上の患者が自宅で死亡した。(c)AFP