ギリシャ首都近くの山火事、消火活動3日目に突入
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【5月23日 AFP】ギリシャの首都アテネ近郊で続く山火事の消火活動は22日、3日目に突入した。投入された消防隊員の数は数百人に上る。
山火事は、アテネから西90キロのゲラニア(Geraneia)山地で発生。現地の消防隊はANT1テレビに「過去20~30年で最大級の火災」と話しており、航空機16機と軍の支援を受けた消防隊員ら270人以上が消火活動に当たっているという。
負傷者は報告されていないが、複数の住宅が被害を受けており、周辺の村や集落の住民が避難している。
天候のおかげもあり、21日には大きな火災は鎮火したものの、現在も複数の地点で燃えている。
アテネ大学(University of Athens)のエウティミオス・レッカス(Euthymios Lekkas)教授(環境災害管理)によれば、松林や農地など55平方キロ以上が燃えた。
同氏は公共放送ERTに対し、「大規模な環境災害であり、秋に発生する地滑りや洪水の回避に向けた努力が必要だ」と語った。(c)AFP