【5月22日 AFP】クーデターで国軍が実権を握っているミャンマーの選挙管理委員会は21日、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏が率いる国民民主連盟(NLD)の解党処分を検討するとの考えを示した。昨年11月の総選挙で違法行為があったことが理由だとしている。

 選管のテイン・ソー(Thein Soe)委員長は地元メディアのフェイスブック(Facebook)アカウントに投稿された動画で、選挙結果に関する調査がほぼ完了したと述べ、NLDは違法行為をしていたと主張。「党を解党すべきか、それとも党員を国家の裏切り者として告発すべきか、分析した上で今後の対応について検討する」と語った。

 昨年の選挙ではNLDが圧勝したが、軍事政権トップのミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)国軍総司令官は、NLDが選挙で不正を働いたとして今年2月1日の権力掌握を正当化している。

 ミャンマーではクーデター以降、国軍に対する抗議デモや経済の混乱が続いており、軍による弾圧などで800人以上が死亡している。(c)AFP