【4月30日 Xinhua News】中国の自転車シェアサービス大手「哈囉出行(ハローバイク)」はこのほど、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を申請した。ナスダック市場への上場を目指す。スイス金融大手クレディスイスや米金融大手モルガン・スタンレー、国有投資銀行の中国国際金融(CICC)が共同主幹事を務める。調達資金は主に、技術研究開発と事業拡大に充てる。

 目論見書によると、ハローバイクは2016年9月、上海市に設立された。二輪車(自転車と電動アシスト自転車)のシェアリングサービス、および「順風車」と呼ばれる相乗りサービスを主とするモビリティーサービスを手掛ける。強力な著名株主の顔ぶれが一番の見どころとされる。IPO前の筆頭株主は、アリババグループ(Alibaba Group)傘下の金融会社アント・グループの完全子会社であるAntfin(Hongkong)Holding Limitedで、36・3%の株式を保有する。

 ハローバイクの20年の売上高は前年比25・3%増の60億4千万元(1元=約17円)、粗利益は70・8%増の7億2千万元、粗利益率は11・8%だった。新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、赤字額は24・7%減の11億3千万元に縮小し、調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は15・5%増の15億6千万元だった。(c)Xinhua News/AFPBB News