【3月30日 AFP】イタリアで逮捕状が出され、逃亡していたマフィアの一員が顔を隠してユーチューブ(YouTube)に料理動画を投稿したものの、隠しきれていなかったタトゥーによって居場所が特定され、中米のドミニカ共和国で逮捕された。イタリア警察が29日、明らかにした。

 マルク・フェレン・クロード・ビアルト(Marc Feren Claude Biart)容疑者(53)には2014年、マフィア「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」のカッチョーラ(Cacciola)一家の代理としてオランダでコカインを密売した容疑で逮捕状が出されていた。

 警察によると、逃走を続けていたビアルト容疑者はドミニカ共和国のボカチカ(Boca Chica)で静かに暮らしており、地元のイタリア人コミュニティーでも身元は知られていなかった。

 ビアルト容疑者はユーチューブに料理の腕前を披露するチャンネルを開設しており、動画で顔を見せることはなかったが、体のタトゥーから身元を特定できたと警察は話している。(c)AFP