【12月25日 AFP】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は24日夜、ツイッター(Twitter)にクリスマスメッセージを投稿し、新型コロナウイルス禍で人々を守るために払われた犠牲を、休暇中に無駄にしてはならないと訴えた。

 テドロス氏は動画の中で、「2020年が終わりつつあるが、歴史的規模のパンデミック(世界的な大流行)によって、われわれの多くは望む形で(休暇を)祝うことができない」とし、「その代わり、今日も何億もの人が、安全でいるために離れて過ごすという、甚大で胸が締め付けられるような犠牲を払っている」と語った。

 テドロス氏は「そうすることで、彼らは最も貴重な贈り物をしている。命と健康という贈り物を」と続けた。

 さらに「世界中で、多くの人が命を守るため犠牲を払うのを何度となく目にした」と述べ、「われわれはこの犠牲と、この休暇中に見慣れた顔がともに食卓に着くことができないことを多くの家族が経験しているという犠牲を無駄にしてはならない」と呼びかけた。

 また、新型ウイルスのワクチンの接種開始によって世界は危機を脱しつつあるが、全世界が接種を受けるまでには時間がかかるとの見解を示した。(c)AFP