【10月27日 AFP】サッカーフランス代表MFのポール・ポグバ(Paul Pogba)は26日、同国エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領のイスラム過激派への発言に抗議するため、代表チームから引退したと報じられたことを受け、「法的措置を取る」と明かした。

 英大衆紙サン(Sun)は中東メディアの報道として、歴史教師のサミュエル・パティ(Samuel Paty)さんが斬首されて死亡した16日の事件後、マクロン大統領がイスラム過激派の取り締まりを強化すると宣言したことを受け、ポグバは代表チームでのキャリアを終えることを望んだと報じていた。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するポグバは、一部メディアが「完全にうその内容を報じるために俺を使い、さらには自分の宗教やフランス代表チームまで持ち出したことにぞっとし、怒り、ショックを受け、いら立っている」とインスタグラム(Instagram)に記した。

「こうした完全なフェイクニュースを報じたメディアや、流布した者には法的措置を取る」

 パティさんはパリ郊外の学校で、表現の自由に関するディスカッションの授業中、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画を見せていた。

 マクロン大統領の発言を受け、イスラム教徒が多数を占める国々では前週末に抗議デモが相次いで発生。シリアではマクロン大統領の写真が燃やされ、リビアの首都トリポリではフランス国旗が燃やされるなどしていた。(c)AFP