【7月10日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は9日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由として、すべての主催大会を「当面の間」観客を入れずに行うと発表した。これにより、ポルトガル・リスボンで8月に予定されている今シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)準々決勝以降も無観客で開催されることになった。

 今回の決定は、未消化になっているチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦第2戦の4試合の他、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)や8月にスペインで予定されている女子チャンピオンズリーグ(UEFA Women's Champions League 2019-20)の準々決勝以降にも影響する。

 UEFAは発表文の中で「現状を考慮し、UEFA主催大会を当面の間無観客で行うべきであると結論づけるのが賢明だと執行委員会は判断した」と記した。

 一方、新型ウイルスによって3月に延期が決まったチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦第2戦については、中立地では行われないことになった。

 UEFAは先月、欧州の衛生状況次第では、ポルト(Porto)やギマラエス(Guimaraes)といったポルトガル北部で試合を開催する可能性もあると示唆していた。

 しかし検討の結果、UEFAは8月7日と8日に予定されている決勝トーナメント1回戦の第2戦を、各ホームチームの本拠地で行うことを許可した。(c)AFP/Andy SCOTT