【6月3日 Xinhua News】中国の動画配信大手ビリビリ(嗶哩嗶哩、Bilibili)は1日、「ビリビリ動画衛星」と名付けたリモートセンシング衛星を6月下旬に打ち上げると発表した。衛星から得られる映像や画像データは、動画サイトの科学普及コンテンツに活用される。

 ビリビリ動画は青少年の視聴者が多く、若者の文化的コミュニティーとしての役割を担っており、科学に関する情報や知識が得られるコンテンツの人気が高い。ビリビリによると、今回打ち上げる衛星は宇宙から地球を見る「目」のように、高度500キロを超える太陽同期軌道上から地球を見下ろすことができる。打ち上げ成功後は、地球の周りを1日15周する。3Dイメージング機能を備えているため、夜間の都市部のかすかな光やオーロラの動きも捉えることができる。月や土星なども観測可能だという。

 ビリビリの公式サイトで、打ち上げの全過程が独占生配信される。打ち上げ後は衛星が撮影した映像や画像データを基にした科学普及コンテンツが定期的に配信される予定。コンテンツの分野は科学技術や人文科学、歴史、教育など多岐にわたる。

 衛星は先月11日に酒泉衛星打ち上げセンターに運ばれ、現在は打ち上げに向けたチェックが順調に進められている。(c)Xinhua News/AFPBB News