リヨンがリーグ1打ち切りを批判、約1000億円の損失と指摘
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【5月11日 AFP】フランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)は10日、今シーズンの同リーグを「突如」終わらせたとして、同国プロサッカーリーグ連盟(LFP)を批判した。また、今回の決定によって同リーグが他の欧州主要リーグからさらなる後れを取る可能性があると述べ、打ち切りの撤回を求めた。
LFPは前月、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を理由に、残り約10節となったリーグ戦の打ち切りを決定。パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)を優勝扱いとし、19位のアミアン(Amiens SC)と20位のトゥールーズ(Toulouse FC)が降格すると発表していた。
今シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)で決勝トーナメント1回戦に進んでいるリヨンは、欧州カップ戦の出場圏外となる7位となった。
7度のリーグ制覇を誇るリヨンは、長い発表文の中で「今、それはOL(リヨンの愛称)だけでなく、フランスサッカー界の未来そのものでもある」と記した。
リヨンは「OLだけの利益」のためにシーズンの再開を推し進めていたわけではないと主張しており、同国サッカー界は短期間で9億ユーロ(約1040億円)の損失を被る可能性があると言い張った。
「シーズンの再開を慎重に待つことにした海外の大多数のチームを相手に、どのようにして戦うことができる?」
「LFPは最終的に、欧州サッカー連盟(UEFA)の勧告を一切考慮したり、近隣の多くのリーグが計画していることを観察する時間をかけたりせず、突如今シーズンを終了させることを決めた」 (c)AFP