【3月22日 CNS】中国・広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)の市場監督局は14日、市内の特許・商標代理会社9社が、新型コロナウイルス対策に関連した「雷神山」「火神山」「鍾南山」などの不適切な商標登録の出願を受け付けたとして、商標法違反容疑で調査していると発表した。

 新型ウイルスの肺炎患者の専門治療拠点として湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)に突貫工事で建設された雷神山病院や火神山病院のほか、新型肺炎対策専門家チームのリーダー・鍾南山(Zhong Nanshan)医師の名前が由来で、その知名度にあやかろうとしたとみられる。

 同局の知的財産保護部門の担当者は「特許や商標に関する不適切な出願は、業界の『持病』のようなものだ。しかし、新型ウイルスの流行のさなか、関連の病院名や人名を商標登録に使おうとする企業は、社会の利益を損ない、重大な悪影響を与える可能性がある」と非難した。

 調査によると、広州市内の墨唐商標事務所、広州朋有商標会社などの特許・商標代理会社9社は、申請者の依頼を受けて「火神山」「雷神山」「鍾南山」など36の不適切出願を受け付けた。同局は各社に関連の商標出願を取り下げるよう命じた。(c)CNS/JCM/AFPBB News