【3月17日 CNS】中国・北京市商務局は14日、新型コロナウイルス感染防止対策として、飲食サービス業向けの新規定3.0版を発表した。経営再開に向けた具体的に守るべきルールを明示しており、店内で食事をする場合、対面になることを禁止するほか、テーブルの間隔は1メートル以上空け、着席禁止の場所を表示しなければならないとしている。

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 今回の新ルールは、北京市の飲食店、企業の社員食堂、インターネット飲食サービスなどに適用される。

 店内は、待機場所、受け取り場所、支払い場所をそれぞれ分け、「1メートル線」を明示する。注文と支払いは、いずれもQRコードを使うことが求められる。店舗には、客の体温測定を行う専任者を配置し、客は体温が正常であることを確認してからでないと入店できない。

 社員食堂の場合、利用する時間帯を分散させなければならない。飲食店では一度に食事をする人数を制限し、多人数の会食は受け付けない。

 環境保持については、客が触る可能性の多いテーブル、ドアノブ、水道の蛇口などを定期的に消毒するほか、食器、調理用具、容器などは使用前に必ず消毒し、客1人当たり消毒1回を徹底するよう求めている。

 飲食店の従業員については、通勤時はマスクをして公共の交通機関は極力使わず、徒歩か自転車、もしくは自家用車や会社の通勤車両を使うこととしている。従業員は必ず検温をしてから入店し、手洗いと消毒を厳密に行い、マスクを常時着用して適時に交換しなければならない。発熱、せきなどの症状が見られる場合、即時勤務を中止し、速やかに医療機関で診察を受けるよう求めている。(c)CNS/JCM/AFPBB News