【3月17日 AFP】(更新)イラク軍は17日、米軍主導の有志連合と北大西洋条約機構(NATO)の部隊が駐留する基地に、ロケット弾2発が撃ち込まれたと明らかにした。外国軍部隊が駐留する施設への攻撃は1週間で3度目。

 軍の発表によれば、ロケット弾は16日夜遅くに首都バグダッド南郊のベスマヤ(Besmayah)基地に撃ち込まれた。被害者についての言及はない。

 ベスマヤ基地には、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」と戦う米主導の有志連合に関連し、スペイン軍部隊とNATOの訓練部隊が駐留していた。

 外国軍部隊が駐留するイラク軍基地へのロケット弾攻撃は先週、再び急増。11日にはタージ(Taji)空軍基地が同様の攻撃を受け、有志連合の兵士3人が死亡。同基地は14日にも攻撃を受けた。

 昨年10月以降、バグダッドにある米大使館や外国軍部隊が配置された基地にロケット弾攻撃が計24回発生。これにより米軍兵士3人、英軍兵士1人、イラク軍兵士1人が死亡した。

 犯行声明はこれまでのところ出ていないが、米政府はイスラム教シーア派(Shiite)武装勢力の連合体で、イラクの治安部隊と公式に協力関係にある「人民動員隊(Hashed al-Shaabi)」の強硬派「カタイブ・ヒズボラ(Kataeb Hezbollah)」の犯行であると非難している。(c)AFP