【2月23日 AFP】19-20スペイン1部リーグは22日、第25節が各地で行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)が4得点を決めて5-0でSDエイバル(SD Eibar)に快勝。同日敗れたレアル・マドリード(Real Madrid)との伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」を前に、首位に返り咲いた。

 このところ4試合連続で無得点に終わっていたメッシだが、この日はゴール欠乏症という批判を一笑に付すようなゴールラッシュを見せた。緊急補強したマルティン・ブライトバイテ(Martin Braithwaite)もベンチスタートからメッシとアルトゥール(Arthur Melo)の得点を演出した。

 レアルが同日のレバンテ(Levante)戦に0-1で敗れたため、バルセロナは1週間後に待つ敵地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)でのクラシコを前に、レアルと勝ち点2差の首位を奪い返した。

 またチームは、25日にナポリ(SSC Napoli)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)決勝トーナメント1回戦を控えており、その点でも大きな弾みのつく勝利となった。

 エリック・アビダル(Eric Abidal)スポーティング・ディレクター(SD)の発言にSNSで反論していたメッシは、前週には「今のやり方」ではチャンピオンズリーグ優勝には足りないと話し、クラブの方向性に疑問を投げかけていた。

 しかしピッチではそうした問題に集中をそがれた様子をまったく見せず、32歳で自身リーグ戦36回目となるハットトリックを達成。わずか40分足らずでの達成は、過去2番目に速い記録となった。

 敵地でレバンテと対戦したレアルは、ホセ・ルイス・モラレス(Jose Luis Morales)に角度のないところからニアサイドのゴール上隅を破られ、0-1の敗戦を喫した。さらにエデン・アザール(Eden Hazard)が後半に負傷交代し、26日に行われるチャンピオンズリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)とのホームゲームを前に苦悩が深まっている。

 足の骨折により3か月離脱していたアザールは、この試合でキレと試合勘を取り戻したいところだったが、復帰後わずか2回目の先発でまたしても負傷した。交代後はベンチで以前負傷したのと同じ右足に氷を当てており、シティ戦の出場は微妙になっている。(c)AFP