【2月20日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは19日、第26節の延期分が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は2-0でウェストハム(West Ham)を下し、欧州主要大会への出場を来季から2年間禁止された直後の試合に勝利。ロドリゴ(Rodrigo Hernandez Cascante)とケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)が得点を記録し、2位の座を固めている。

 チームを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は試合後、クラブ上層部を擁護する姿勢を示し、スペイン1部リーグの古巣FCバルセロナ(FC Barcelona)との対決姿勢を強めた。

 バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)からシティを2年間締め出す決定を下した欧州サッカー連盟(UEFA)に「感謝する」と話しているが、シティは今回の処分に異議を申し立てる意向を示している。

 しかし、バルセロナも現在問題を抱えており、PR会社を雇ってSNSでネガティブキャンペーンを展開し、クラブのレジェンドとして知られるグアルディオラ監督やスター選手のリオネル・メッシ(Lionel Messi)の評判に傷をつけようとした疑いが持たれている。バルセロナは疑惑を強く否定しているが、クラブ幹部の立場を強化するためにネガティブキャンペーンを仕掛けたと報じられている。 

 試合後にバルセロナの処分に対する反応と今回の疑惑について問われたグアルディオラ監督は、「彼らが私を監視していたかどうかは分からない。そうだったとしても、彼らは私のことを知っているのだから監視なんて不要だ」と語気を強めた。

「そしてもしわれわれに対する処分を喜んでいるのであれば、私はバルセロナの会長に異議申し立ての権利をよこせと言いたい」「彼は今人々に信じてほしいと訴えている。われわれもこれからそうするようにね。われわれは自分たちが正しいと信じており、不服を申し立てることになる」

「バルセロナは騒ぎ立てるべきではない。私からのアドバイスだ。騒ぐな」「状況によっては誰しもが巻き込まれるからだ。だがわれわれは異議を申し立てる。そしてこの先チャンピオンズリーグでバルセロナと対戦できればいいね」

 重大なファイナンシャル・フェアプレー(FFP)違反があったとして、UEFAから処分を科されたという一報が14日に出されてから初めて口を開いたグアルディオラ監督は、今季終了後に契約を破棄できる条項を有しているとされており、エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)を去るのではないかとうわさされている。

 しかしこの日の試合後、指揮官はクラブを離れるつもりはないと断言し、「まだ終わっていない。クラブは不公平だと考えている。最後には真実が打ち勝ち、チャンピオンズリーグの出場権を得たら来季その舞台に立てると楽観している」「可能性としてはあるが、もし解任されなければ私は100パーセントここに残る」と話している。(c)AFP/Ian WHITTELL