【2月16日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は15日、ライバルのマンチェスター・シティ(Manchester City)が欧州主要大会への出場を来季から2年間禁止されたことは「衝撃」だとコメントした。

 欧州サッカー連盟(UEFA)は14日、シティに重大なファイナンシャル・フェアプレー(FFP)違反があったとして処分を科した。罰金3000万ユーロ(約36億円)も科されたシティは、今回の処分に対しスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てる意向を示している。

 現欧州王者のリバプールは、今季シティからリーグ王者の座を引き継ぐことが確実視されている。

「ショックだった」とシティへの処分に言及したクロップ監督は、「まったくもって驚きだ。自分に言えることはサッカーのことだけ」とし、相手指揮官のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督を気遣った。「彼らがピッチでしてきたことは並外れている。それ以外のことは分からない」

 同日リバプールは最下位のノリッジ・シティ(Norwich City)に1-0で勝利。2位シティとの勝ち点差を暫定25としたクロップ監督は、「一緒に仕事をしている人のことを信じる。そういうものだ」と話した。

「ペップ(グアルディオラ監督の愛称)と選手に心から同情する。それは当たり前のことだ。彼らには異議を申し立てる権利がある。われわれはこれから起きることを見守る。どうみても重大な事態だ」「だが彼らのサッカーは桁外れで常に別格だ」

 また、現役時代シティの中盤でプレーしたジョーイ・バートン(Joey Barton)氏は、処分がこのまま確定すればイングランドサッカーにとって痛手となるとの見解を示した。

 現在はイングランド・フットボールリーグ1(3部)のフリートウッド・タウン(Fleetwood Town FC)を指揮するバートン氏は、「シティのいない欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を見るなんて考えたくもない」と話した。

「監督や選手のレベルからすると、シティは欧州の主要大会に存在しなければならない」「イングランドサッカー界としては、そういう大会に最高のチームがいてほしい」 (c)AFP