【1月11日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2020)は10日、第6ステージが行われ、四輪部門ではミニ(MINI)のステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)が区間優勝を飾り、チームメートのカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)が総合首位を維持した。

 サウジアラビアの首都リヤドまでの競技区間477キロを走破する今ステージで、ペテランセルは2位に入ったサインツより約1分30秒先にフィニッシュした。総合連覇を目指すトヨタ(Toyota)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)は、トップから3分22秒遅れの3位でゴールした。

 サウジアラビア出身でトヨタのヤジード・アルラジ(Yazeed Al-Rajhi)は3位から3分20秒差の4位に入り、地元ファンから温かい歓迎を受けた。一方、元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)王者でトヨタから参戦しているフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso、スペイン)は、ペテランセルから7分56秒遅れの6位に終わった。

 総合争いではサインツが首位をキープし、2位につけるアルアティアとの差を7分48秒に拡大。ペテランセルはトップから16分20秒遅れの3位に続き、アロンソはトップから3時間以上引き離されて16位となっている。

 ダカールで通算13度の総合優勝を誇るペテランセルは、高速の平坦な砂漠でスタートしたものの後半には砂丘が続いた今ステージを振り返り、「きょうは長距離のステージだった。477キロの距離だから長い。速いペースだったが、いくつか砂丘を越える場所があり、スローと高速の繰り返しだった」と語った。

「自分にとって最大の問題は、こうした高速のレースではかなりの集中力が必要になるということだ。身体的には疲れなくても、精神的に疲労を感じる」

 二輪部門では、ホンダ(Honda)のリッキー・ブラベック(Ricky Brabec、米国)が今大会2度目のステージ優勝を記録し、チームメートのホアン・バレダ(Joan Bareda、スペイン)を1分34秒差の2位に抑えた。KTMのマティアス・ウォークナー(Matthias Walkner、オーストリア)は、トップから2分45秒差の3位に入った。

 11日のダカールラリーは休養日となっている。(c)AFP